しこり・でっぱり
皮膚のしこりにはアレルギーが原因でできる皮下結節・痒疹結節や虫刺され後にできる皮下のしこり以外にも様々なものが含まれます。
当クリニックに来院される方ではアテローマ(粉瘤)や脂肪の塊(脂肪腫)、粘液が溜まったもの(ガングリオン、粘液嚢腫)などのできものが多く、手術を行って切除する方法をお勧めしています。特に脂肪腫は皮膚の下の神経と絡まっていることがあり、神経を温存する手間がかかることや伸びてしまった皮膚の下に手術後血液やしみだした液が溜まりやすいため、2週間近い手術部位の安静をお願いすることがあります。小さいうちに取ることをお勧めする場合もあります。
でっぱりを作るできものは明らかにほくろというもの以外では、年齢のいぼ(脂漏性角化症・首のアクロコルドン)が多く、液体窒素という-196度の液体を吹付けて冷やして固めて治療する方法をお勧めしていますが、通院に余裕が無い方は手術で取ってしまうことをお勧めすることがあります。
手術時間は5分程度ですが取り出した腫瘍を顕微鏡検査に提出し、使用した器具のウイルス感染の有無を調べるための術前採血が保険診療上必要なことから手術代金以外に採血・顕微鏡検査代金もかかります。(3割負担の方で、合わせて15000円程度)